About the Festival
第35回JTF翻訳祭2026
実行委員会
委員長 清野 安希子
一般社団法人日本翻訳連盟 理事
株式会社知財コーポレーション 代表取締役社長
日頃より一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)の活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、まことにありがとうございます。
本年度、第35回JTF翻訳祭2026も昨年に引き続き、会場開催とオンデマンド配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催いたします。約1ヶ月間にわたるオンデマンド配信の後、11月13日(金)、かつて開港の地として新たな文化や技術を柔軟に受け入れ、日本の近代化を支えた横浜の地にて、再び皆様をお迎えいたします。
今回のテーマは「AI時代の翻訳価値を考える ~技術と人がつくる、これからの翻訳~」です。AI技術の飛躍的な進化にともない、翻訳・通訳を取り巻く環境が激変し始めてから数年が経ちます。しかし、ここ一年を振り返ると、その変革のスピードは一段と加速し、将来への不確実性はかつてないほど高まっていると感じざるを得ません。
現在、AI活用による翻訳・通訳の議論の多くは、効率化やコスト削減という文脈で語られがちです。もちろん技術の恩恵は計り知れないものがありますが、その一方で翻訳・通訳の本来の価値が、どこか軽んじられ、切り下げられているようにも見受けられます。業界に長く携わってきた一人として、現状に対し忸怩たる思いを抱くことも少なくありません。
今こそ私たちは立ち止まり、翻訳・通訳の本質的な価値を正面から問い直すべき時だと考えます。AI時代において、人間が介在することで初めて生まれる翻訳・通訳の真の価値とは何なのか。高度な技術と人間の知性・感性をいかに融合させ、これからの時代にふさわしい翻訳・通訳の形を創り上げていくべきか。本翻訳祭を、その答えを皆で分かち合い、次の一歩へと進む「共創の場」にしたいと考えております。
オンデマンド配信では、翻訳・通訳の最新トレンドから、実務に直結するスキルなど、多彩なプログラムを用意し、業界に関わる全ての皆様に有益な情報をお届けします。そして横浜市開港記念会館での会場開催では、リアルに集まるからこそ体験できる企画を中心に実施いたします。昨年大変ご好評をいただいた交流企画も、さらに内容を充実させ、人と人が直接語り合うことで生まれる熱量を最大限に引き出せるよう、工夫を凝らしてまいります。
翻訳・通訳に携わる立場は様々です。しかし、言葉を通じて世界を繋ぎたいという想いは共通しています。この大きな転換期を私たちの進化の糧として捉え、皆で知恵を出し合い、想いを共有し、未来に向けて業界を明るく元気に盛り立てていきましょう。
オンデマンド配信を存分に楽しんでいただいた後は、ぜひ横浜の地へお越しください。実行委員一同、皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
JTF翻訳祭はユネスコが9月30日を「世界翻訳の日」と定めたことを祝う記念行事として1989年に始まりました。
2017年5月に国連総会でこの日を正式に「国際翻訳デー」とすることが決議されたことを受け、JTFは9月30日を「翻訳の日」と定め、2019年5月には(一社)日本記念日協会から正式に認定を受けました。
JTF翻訳祭は、翻訳者・通訳者、翻訳・通訳会社、クライアント企業、ツールベンダー、機械翻訳の研究者・技術者のための国内最大規模の翻訳・通訳イベントです。